毛髪の構造

毛髪は3層構造をしている:

1. メデュラ(毛髄質)──中心部。太い髪にのみ存在し、細い髪では欠如していることもある。

2. コルテックス(毛皮質)──主体部分。ケラチンタンパク質で構成され、髪の強度と弾力を担う。メラニン色素もここに存在し、髪の色を決定する。

3. キューティクル(毛小皮)──最外層。魚の鱗のように重なった薄い層が髪を保護する。ダメージを受けるとキューティクルが剥がれ、枝毛や切れ毛の原因となる。

毛周期(ヘアサイクル)

毛髪は一定のサイクルで成長と退行を繰り返す:

段階期間特徴
成長期(アナゲン)2〜6年毛母細胞が活発に分裂。髪の約85%がこの段階
退行期(カタゲン)2〜3週間細胞分裂が停止。毛根が縮小
休止期(テロゲン)3〜4ヶ月毛が脱落し、新しい毛の準備が始まる

1日に約50〜100本の毛髪が自然脱毛するのは、休止期を終えた毛が入れ替わるため。これは正常な現象であり、それ自体は薄毛の兆候ではない。

頭皮ケアの科学

「髪は死んだ細胞」だが、「頭皮は生きた組織」── このことを理解すると、ヘアケアのアプローチが変わる。髪の質を根本的に改善するには、頭皮環境を整えることが重要になる。

頭皮の血流が良いほど毛母細胞への栄養供給が増え、太くて健康な毛髪が育つ。プラセンタエキスに含まれる成長因子の中でも、VEGF(血管内皮増殖因子)は血管新生を促進し、理論的には頭皮の血流改善に寄与する可能性がある。